Vercel Hobby は商用利用NG: 知らないと TOS 違反になる罠
公開: / 著者: StackComp 編集部
Vercel の無料プラン「Hobby」は、利用規約で
personal, non-commercial usage
に限定されています。
多くの個人開発者がこれを知らずにアフィリエイトリンクや AdSense を貼り、
気づかぬうちに TOS 違反状態に陥っています。
何が「商用利用」にあたるか
Vercel の Fair Use Policy で明確に商用とみなされる例:
- アフィリエイトリンク・成果報酬広告(A8.net、Amazon アソシエイト等)が貼られている
- Google AdSense などのディスプレイ広告が貼られている
- 商品・サービスの販売(EC・有料コンテンツ・サブスク)
- 業務委託・受託案件として制作したクライアント納品サイト
- 法人・屋号での運営
逆に、Hobby で OK な例:
- 自分の作品ポートフォリオ(収益化なし)
- 趣味のブログ(広告・アフィリンクなし)
- 個人的なメモアプリ・ツール(自分しか使わない)
- オープンソースプロジェクトの公式サイト(寄付ボタンはグレーゾーン)
違反するとどうなるか
Vercel から警告メールが届き、通常は数日以内に有料プランへの移行か、商用要素の削除を求められます。 放置すると アカウント停止 → サイトがダウン します。 Vercel のサポートチームが手動チェックしているわけではなく、 トラフィック増加で自動検査が走るケースが多いとされています。
「気づかれない」という考えは危険
SNS でバズって突然 PV が10倍になった瞬間に検出され、停止される事例があります。 その時点でドメイン移管・新プロバイダ設定・SSL再発行を急ぐことになり、 数日のダウンタイムが発生します。
商用利用するなら3つの選択肢
1. Vercel Pro($20/seat/月)
Next.js を最大限活かしたいなら Pro 一択。1人運営なら月$20、3人チームなら月$60。 Edge Functions、Image Optimization、ISR、Server Actions など Next.js のフル機能が利用可能。
2. Cloudflare Pages(無料・商用OK)
収益化サイトを無料で運用したいなら Cloudflare Pagesが最適。 無料プランで商用利用が明示的に許可されており、帯域も無制限。 JAMstack 構成(Next.js Static Export、Astro、Hugo、Eleventy 等)なら問題なく動きます。
SSR を使いたい場合は Pages Functions または Workers 連携が必要ですが、 静的サイト + 軽量 API なら Cloudflare で完結します。詳細は Vercel と Cloudflare Pages の比較記事 で。
3. Netlify(月19ドル〜、商用OK)
無料プランも商用利用可。ただし帯域100GBまで、超過時の単価が業界最高水準なので、 PVが伸びると Vercel より高くなる可能性があります。
移行コスト
Astro / Next.js Static Export / Hugo 等の静的サイトなら、Vercel から Cloudflare Pages への移行は1〜2時間で済みます。 手順:
- Cloudflare アカウントを作成(無料)
- Cloudflare Pages の管理画面で「Create a project」→ 既存の GitHub リポジトリを接続
- ビルドコマンドと出力ディレクトリを設定(Astro なら
npm run build/dist) - カスタムドメインを Cloudflare Pages 側で設定
- DNS を Cloudflare に切替え
- Vercel のプロジェクトを削除
Next.js を SSR で使っている場合は若干複雑ですが、@cloudflare/next-on-pages を使えば
Cloudflare Pages 上で Next.js を動かせます(機能の一部制限あり)。
まとめ
「Vercel Hobby を使う前に、これは商用にあたるか?」を必ずチェックしてください。 アフィ・広告を貼った瞬間に商用扱いです。グレーゾーンで運用するより、 最初から Cloudflare Pages を選んだほうが心理的にも経済的にも楽です。
各プロバイダの月額比較は 月額シミュレーター で、 実際の数値を入れて確認してください。