AWS Amplify と Cloudflare Pages、なぜ個人開発とエンタープライズで選択が逆転するか

公開: / 著者: StackComp 編集部

フロントエンドのデプロイ先として AWS Amplify と Cloudflare Pages は同じカテゴリに見えますが、 狙っている顧客層と料金構造が異なるため、個人開発とエンタープライズで選択が逆転するのが特徴です。 本記事では「なぜ逆転するか」を3軸で解説します。

結論

1. 料金構造の違い

Cloudflare Pages: 予測可能な固定料金

AWS Amplify: 完全従量課金

AWS Amplify の弱点は「PVが伸びて急に高額請求」が起きやすいこと。 100GB の転送があれば $15、Lambda 呼び出しが100万回あれば $20、合計$35/月+α。 Cloudflare Pages なら同じ規模で $0〜$20 で済む。

実際の比較は ホスティング月額シミュレーター で帯域・ビルド時間を入れて確認できます。

2. 既存リソースとの統合

AWS Amplify の強み: AWS エコシステム連携

既に AWS で動かしているシステム(RDS / Lambda / S3 / Cognito 等)があれば、 Amplify は同じ AWS アカウント内で IAM ロール・VPC・セキュリティグループを共有できます。 新しいクラウドプロバイダを増やさずに完結するメリットは法人にとって大きい。

Cloudflare Pages の強み: Cloudflare エコシステム連携

Workers / D1 / R2 / KV / Durable Objects 等の Cloudflare 製品との統合は秒で済む。 個人開発で「全部 Cloudflare で完結」させるなら最強

3. 運用負荷

Cloudflare Pages: ゼロコンフィグ

git push → 自動ビルド → 自動デプロイ。プレビューデプロイも自動。 Web ダッシュボードだけで運用が完結し、IAM・VPC・SSL証明書 等を意識する必要がない。 個人開発者にとっては理想形

AWS Amplify: AWS の運用知識が前提

Amplify CLI、Amplify Studio、CloudFormation の理解が必要。 トラブルシューティングは CloudWatch ログ・Lambda メトリクス等の AWS 知識が前提。 AWS をすでに業務で使っているチームには馴染みやすいが、個人開発者には学習コスト高

選択基準のチェックリスト

以下のうち過半数が当てはまる方を選ぶといいです。

Cloudflare Pages 向き

AWS Amplify 向き

移行コスト

どちらも標準的な静的サイトジェネレーター(Next.js / Astro / Hugo 等)に対応しているので、 フロントエンドのコードはそのまま動きます。違いは:

静的サイトなら半日で移行可能。SSR を多用する Next.js なら数日見ておくべき。

まとめ

AWS Amplify と Cloudflare Pages は「同じカテゴリの製品だが、ターゲットが正反対」のサービスです。 個人開発・収益化サイト・スタートアップ MVP なら Cloudflare Pages 一択。 AWS 資産があってチームで運用するなら AWS Amplify が自然な選択。 料金感は 月額シミュレーター で実機の数値を入れて確認してください。