Supabase vs Neon: PostgreSQL マネージドサービスの選び分け

公開: / 著者: StackComp 編集部

Postgres ベースのマネージドDBで最も名前が挙がる2社が SupabaseNeon です。 どちらも「無料枠あり」「Postgres 完全互換」「Branching 機能あり」と並びますが、 狙いと運用感が大きく違います。本記事では4軸で比較します。

結論

1. 料金体系の違い

項目SupabaseNeon
無料プラン$0(プロジェクトごと)$0(コンピュート100h/月)
無料DB容量500MB500MB
無料時のPause1週間で自動停止停止なし(コンピュート時間制限内)
有料(基本)Pro $25/月Launch $19/月
有料時の容量8GB込み + 超過$0.125/GB10GB込み + 超過$0.125/GB
読み書き量制限なし(帯域で制限)制限なし(コンピュート時間で課金)

数字だけ見ると Neon のほうが若干安いですが、Supabase は Auth・Storage・Realtime・Edge Functions が込みです。 Neon でこれらを別サービス(Clerk・Cloudflare R2 等)で揃えると、Supabase より高くなることが多い。

実際の月額比較は マネージドDB月額シミュレーター で確認できます。

2. コールドスタート時間

どちらもサーバーレス的にスケールするため、無アクセス時はコンピュートを止めます。 再起動(コールドスタート)の速度が両者で大きく違います。

実運用では、Supabase Pro は基本「Pause しない」ので問題ありません。Neon は無料/有料問わずコールドスタートが速いため、 予測しにくいトラフィックパターンのアプリ(夜間API・低頻度アクセス)で有利。

3. Branching 機能

両社とも「DB のブランチを作って独立した環境を試せる」機能を提供しています。

Neon の Branching

一級機能として設計されており、PR ごとに自動的にDBブランチを作成 → マージで削除という GitHub 連携が組める。プレビュー環境にプロダクションのスキーマ・データを反映した状態で実機検証できる。

Supabase の Branching

Pro 以上で利用可能。Neon ほど洗練されておらず、Edge Functions やストレージは Branch 間で共有される(=完全な分離ではない)。 本格的な PR ごとの DB 分離なら Neon に分がある。

4. Auth・Storage との統合

Supabase は Postgres + Auth + Storage + Realtime + Edge Functions を1つのプロジェクトに統合。 JS SDK 1つで全部触れる。Firebase の代替として人気なのはこの統合性によるもの。

Neon はピュアな Postgres。Auth・Storage は別サービスを組み合わせる前提。 自由度は高いが、組み合わせの選定・接続コードのメンテが発生する。

選び方フローチャート

  1. Auth・Storage も込みで早く作りたい? → Supabase
  2. 本番運用で予測不能なトラフィックパターン? → Neon(コールドスタート速い)
  3. PR ごとに完全分離した DB プレビューが必要? → Neon
  4. Firebase からの移行? → Supabase(機能セットが最も近い)
  5. 純粋に Postgres を最安で運用? → Neon Launch $19/月

注意点: PlanetScale はもうない

2024年に PlanetScale が Hobby プランを廃止し、現在はエンタープライズ向けのみになりました。 PlanetScale を使っていた個人開発者の多くが Supabase か Neon に移行しています。詳細は PlanetScale 移行ガイド を参照してください。

まとめ

Supabase と Neon は競合しているように見えて、実は住み分けがあるサービスです。 BaaS が欲しいなら Supabase、純粋な Postgres を堅く運用したいなら Neon。 料金感は 月額シミュレーター で実機の数値を入れて試算してください。