個人開発のインフラ月額、最小いくら?2026年版 最小構成ガイド
公開: / 著者: StackComp 編集部
個人開発を始めるとき「ドメイン・ホスティング・DB・認証・メール送信、全部合わせて月いくらかかるんだろう」 というのは最初の不安です。本記事では2026年5月時点で最も安く・しかし運用に耐える構成を提示します。
結論: 構成2パターン
- 本気で削る構成: 月¥125(ドメイン代のみ)
- 現実解の構成: 月¥1,500前後(ドメイン・有料DB・カスタムメール込み)
本気で削る構成: 月¥125
| 項目 | サービス | 月額 |
|---|---|---|
| ドメイン | Cloudflare Registrar(.com) | ¥125 |
| ホスティング | Cloudflare Pages 無料枠 | ¥0 |
| DB | Supabase 無料枠 or Cloudflare D1 無料枠 | ¥0 |
| 認証 | Supabase Auth or Clerk 無料枠(月10,000MAU) | ¥0 |
| メール送信 | Resend 無料枠(月3,000通) | ¥0 |
| ストレージ | Cloudflare R2 無料枠(10GB) | ¥0 |
| 合計 | ¥125 |
Cloudflare の Free Tier がかなり強力で、月数千 PV 程度の個人サイトなら 実質ドメイン代だけで運用可能です。本サイト StackComp もこの構成に近いです。
この構成の弱点
- Supabase 無料枠は 1週間アクセスなしで Pause(自動停止) される。アクセスがない期間が続くサービスでは要注意
- Resend 無料枠は1日100通の上限あり。ニュースレター運営には不向き
- Cloudflare D1 はまだ機能が限定的(複雑なクエリには弱い)
現実解の構成: 月¥1,500
| 項目 | サービス | 月額 |
|---|---|---|
| ドメイン | Cloudflare Registrar(.com) | ¥125 |
| ホスティング | Cloudflare Pages 無料枠 or Pro($20/月) | ¥0〜¥3,100 |
| DB | Neon Launch プラン($19/月) or Supabase Pro($25/月) | ¥3,000〜¥3,900 |
| 認証 | Clerk 無料枠 → Pro($25/月)へ | ¥0〜¥3,900 |
| メール送信 | Resend 無料枠 → Pro($20/月)へ | ¥0〜¥3,100 |
| カスタムメール受信 | Cloudflare Email Routing → Gmail 転送 | ¥0 |
| ドメイン管理 | Cloudflare DNS | ¥0 |
実際にはユーザーが増えるまで無料枠で十分なケースが多く、有料化が必要になった項目だけ順次切り替えるのが王道です。
各項目の選び方
ドメイン
最安は Cloudflare Registrar($10.44/年 ≒ 月¥125)。 マークアップ0の原価販売で WHOIS Privacy も無料。詳細は Cloudflare Registrar 移管記事。
ホスティング
商用利用が前提なら Cloudflare Pages 一択。詳しくは Vercel と Cloudflare Pages の比較。 どこを選んでも月額が破綻しないよう、月額シミュレーター で事前検証を。
マネージドDB
無料運用なら Supabase。 ただし Pause 問題があるので、 本格運用するなら Neon の Branching 機能と起動の速さが優秀。 Postgres ベースなら将来のスケールアウト先(AWS RDS 等)への移行も楽。
認証
Supabase Auth は無料で OAuth・メール認証が揃う。UI を作り込みたいなら Clerk。 自前で auth.js / Lucia を組むことも可能だが、メンテナンスコストを考えるとマネージドが楽。
メール送信
Resend の DX が群を抜いている。Postmark も信頼性が高い。 SendGrid は機能豊富だが個人開発には過剰で UI が古い。
独自ドメインのメール受信
Cloudflare Email Routing(無料)で info@yourdomain.com → 個人 Gmail に転送。
送信もしたいなら Gmail 側で「他のメールアドレスから送信」設定を追加するだけ。
月¥1,000の Google Workspace を契約しなくても済む。
有料化のタイミング
各サービスの無料枠の上限を超えたときに切り替えるのが基本。 ただし以下の場合は早めに有料化推奨:
- 収益が発生し始めたサービス: Vercel Hobby から Cloudflare Pages または Vercel Pro へ
- 連続稼働が必要なサービス: Supabase 無料 → Pro(Pause 解除)
- ユーザー間のメール送信頻度が高い: Resend 無料 → Pro
まとめ
個人開発のインフラは、2026年の今、月¥125〜¥1,500で本格運用が可能です。 最初は無料枠で始めて、収益や負荷に応じて有料化する形が王道。 各サービスの料金は変動するので、月額シミュレーターで 定期的に試算することをおすすめします。